私たちのビンボー疑惑 私たちはファミリールームの4人部屋とツインを5人でシェアしました ファミリールームもツインも部屋の広さは同じです ただ ファミリールームは壁から2段ベッドが出ているため狭く感じます。 私たちは5人なので 誰か一人が壁から出ているベットに寝ることになります。 でもずっと同じ人が寝るのではなく 常に違う人がぐるぐるまわるように かんりにんさんが 公平にベットを振り分けてくれました。 ぬかりなく。 が、 当初の予定と違って隣のお部屋ではなかったのと ファミリールーム2部屋ではなくなったため 毎日荷物を持って移動する人が出て 「エヴリデイ ムーブムーブ」 と 泣いている人もいました。 そんなある日 先に現地に着いていた別チームのTさんが 街に行ったからと ホールのケーキを買ってきてくださいました。 別チームの方々はツインをシングル使用しているので お部屋では一人です。 しかもバスタブ付きのお部屋は角部屋でちょっと広め 夜ケーキを食べる時 『せっかくだから一緒に食べましょう』 と Tさんを ファミリールームにご招待しました。 ちょうどかんりにんさんが壁ベットの日。青いセームを上のベッドから干していた為 路上生活者のブルーシートの家みたいに見えます。 じっさいセームカーテンから顔を出し「私のおうちなんですぅ〜」とはしゃいでいました。 ファミリールームには机がなく 食べるときはベッドの上に食料を広げます 夕飯は朝作ったサンドイッチ デザートはタッパーに取ってきたフルーツ 昨日デンマークで買ってきてくれたデニッシュが 3個 デニッシュは細かく切り分けてみんなでシェア フリーの氷がドアのすぐ近くにあったため 飲み物はそれで。 そこにホールのケーキです 疲れが胃に来るタイプの私はサンドイッチを2口食べて余力をケーキに残しました。 すかさず 壁ベットの住人が 「じゃ それ食べるー」 と 横から手を出します。 6人入ると足の踏み場もなくなる部屋におどろいた様子のTさんが 「皆さん夕食は?」と いぶかしげに尋ねます。 「これが夕食ですよ〜」と 楽しげに答えた私達を哀れに思ったのか ずっと一人でしゃべり続けたTさんは 私達の夕食には手を出さず ケーキをほんの少しつまんだだけで 帰られました そして翌日Tさんはおにぎりを差し入れてくれたのでした。 毎朝恒例になっているサンドイッチ作り。 前日別チームのIさんから「体調を崩し持ってきた食糧を消費できないから」と カレーやお菓子をたくさんいただいた私たちは 夜カレーパーティーを開く為に その朝はいつもよりたくさんのパンをゲットしていたのです。 そんな時TさんのチームメイトのTaさんが 「皆さんの食糧事情をお聞きしましたので」 とおみそ汁とおもちを差し入れてくれました。 なぜみんながこんなにも食料を差し入れてくれるのか??? その夜のカレーパーティーで考え出すと・・・ 別チームの方々はシングル使用の為部屋の内線で連絡網が出来ています。 きっとTさんが私たちの状況を連絡網で回したのでしょう。 そう考えるとあの時の あれも これも それも ぬぐいきれないほど貧乏丸出しで 私たちは大笑いしました。 その後も早く帰る人があまっちゃったからと 大量のカップめんを残してくれたり ちょっと手をつけちゃったけど なんて言ってお菓子をくれたりするのです もう 取り返しがつきません 結果ヨーテボリでの外食は2回のみとなったのでした。 さらに! ストックホルムに移動した私たちはホテルがスカンディックだったことをいいことに 朝のバイキングでせっせせっせとサンドイッチをつくるのでした。 あ〜あ。 |