MCマスターズ2008報告 by かんとく ①


実は私達パースで行われた大会にも出場しています
もちろん!(゜▽゜) 何事も無く現地に到着出来るわけもなく・・・
そろそろ時効かと思うので何があったか書いちゃおっかなぁ~φ(.. )

あれは・・・いつものようにホームパーティーでお酒を飲みながら
”マスターズは楽しいょ~ 一緒に出ようょ~”
と、会長と管理人を誘い
シンクロを始めたばかりのマロンちゃんにまで
”見るだけでも上手になるよ~”
と、声をかけ 選手3人マネージャー1人・計4人の選手団を結成♪


2008年4月
成田空港で待ち合わせをしてシドニー行きの飛行機に乗り込んだのです
パースはオーストラリアの西側の都市
ご存知のようにオーストラリアは固有の生物が多く種の保存に大変気を使っている国
種子の持ち込みに対してのチェックが厳しいのです
コンドミニアムを予約して自炊をする予定の私達 持ち込める食料品のセレクトに悩まされました
パースへの直行便は本数が少ない為シドニー経由の飛行機です
当時の国際線はアルコール飲み放題
会長と私が隣同士で座ることに誰も意を唱えず むしろそうして下さい的な空気のなか
私→会長→マロンちゃん→管理人 と自然に席が決まったのです
食後のワインを楽しんでいた私と会長 すっかりごきげん 
なのに就寝時刻と言わんばかりに電気を消され
二人は飲み足りないまましかたなく眠りについたのです
飛行機はかなり上空を飛んでいたようで機内は温度が下がり
洋服のフードを被りながら食事をする管理人さんを見て
”変なの~(ノ゜O゜)ノ” って会長は笑っていました
でも、眠りはじめるととても寒く私も頭から毛布を被りました

少し眠りかけたころなんだか会長から声をかけられた気がして隣を見ると・・・
会長が白目をむいて気絶しています(@_@)
≪ 口から魂がぬけかかっているょ~ ≫
肩をゆすり声をかけるとしばらくして気がつきました(生き返った~)
そう言えば会長は原因不明の難病に指定されている病気に若い頃にかかり
これまでずっと病気と闘いながら来た人なんです
寒いのが苦手とか・・・
普段の呑んだくれからはあまり想像もつきませんが・・・
とりあえずトイレに篭った会長をドアの前でストレッチをしながら待つ私
時々中から”暖かい飲み物が欲しい”等の指示を受けながら・・・
管理人さんとマロンちゃんは何も知らずにぐっすり眠っています
全員起きててもしょうがないので二人には体力温存していただきました
しばらくして話しが出来るくらい回復し席に戻った会長は四人席の三人分を使って横になり
英語が堪能な管理人さんが通訳として席に残りました
役に立たない私と起きぬけで事の事態がよく飲み込めていないマロンちゃんは
空いてる一番後ろの席に追い立てられ
入れ代わり立ち代わりイロイロな人が二人の所に来るのを
後ろから見守ることしか出来ないのでした
実は大変な事になっているとも知らずに・・・
なんだかんだ言ってる間にも飛行機はシドニー空港に着陸したのです
が、なんと!
機内で体調を崩した会長に“伝染病”の疑惑がかけられた為全員席を立ってはいけないという放送が流れ
誰も立ち上がらない機内に空港で待機していた職員が真っ直ぐ会長の元に歩いて来る
緊迫したハリウッド映画のような光景を一番後ろの席でぼーっと眺めていた私達
ザワザワという物音で我にかえると管理人さんが走りよって来て
”これから会長と救急車に乗って病院に行き検査を受けることになった
救急車にはひとりしか乗れないので私が行くつもり
荷物よろしくお願いします
後から病院にきてね”
と簡潔に伝えると足早に会長の元に戻り空港職員に連れられ一番最初に降りて行ったのです
”あなたたちは一番最後に降りてね”とCAに足止めされた私達は
機内に誰もいなくなるまでまたまた後ろの席でぼーっと眺めていたのでした
最後に降りた私達は別の空港職員(背の高い男性一人とさらに大きな女性二人)に連れられて
保護された迷子のよう。。。
スーツケースも ”あれー!”と指さすと軽々取ってきてくれてカートで運んでくれます
入国審査も職員用のゲートに向かい
持ち込み禁止の物はスーツケースに入ってないよね?という質問に
“コックリ”と頷いただけで ノーチェックで入国したのです
シドニーからパースに行く飛行機に乗り換えるはずだった私達
予定通りの飛行機には乗れるはずもなく拙い英語で遅い時間に変更し
四人分のスーツケースを預けようとしたところ ( ̄▽ ̄;)
会長のスーツケースは”ノー!”(゜▽゜)
”病院の検査の結果次第では強制帰国になるから預かれない”だって~ o(><)o
”もしそうなったらあなたたちも一緒に帰りますか?そうならスーツケースは預かれないけど・・・”
もちろん英語で聞かれました。
ほんの少しの沈黙の後二人同時に”預けます!”と答え 無事時間変更をクリアしたのです
ここまで連れて来てくれた空港職員とはここでお別れ。
”彼女はそこの病院に行ったから~”と小さなメモを渡され お礼をいって別れたのでした。
メモには”プリンスオブウェールズHospitalエマージェンシー”と右上がりの字で書いてありました
住所も電話番号も書いてありません
取り残されたような私達・・・
けど ぼーっとしてもいられない。 マロンちゃんが本領発揮です
まずはタクシー乗り場を捜そうと会長のスーツケースをガラガラいわせながら歩き出します
タクシー乗り場のマークを見つけひと安心・・・が
外貨は空港で交換すればいいやと1$も持たずに来た私達 f^_^;
途中で見かけた両替まで引き返します ガラガラガラガラ
たしかレートが九十円代後半で四人分で四万円と単純に交換したら
大きなお金で四百$と小銭をちょっと渡されました
タクシー乗り場に向かいながら
”細かいお金じゃないとタクシー乗れないかも!”とまた引き返します ガラガラガラガラ
目についたクリスピークランチでドーナツを四つ買いお金を崩したのです
当時クリスピークランチは日本に上陸したばかりのドーナツ屋♪
長蛇の列に並ばないと買えないものでしたが シドニー空港では 並ばずにゲット
マロンちゃんがとてもうれしそうです。
やっとタクシー乗り場の列に並び少し余裕が出始めた私達
この状況を楽しまない手はないと ザクちゃん(ビデオカメラ)を取り出し
”今病院に向かう為タクシー乗り場に並んでま~す”と記念撮影をはじめました(゜o゜)\(-_-)
どこまでものーてんきです
タクシーの運転手さんはメモを見て事態を察したらしく
もしくは私達がタクシーの中で寡黙になったためかやけに陽気に話しかけてきます
”僕も日本に行ったことがあるよ~
日本語少し知ってるよ~
コニチハ!
オハヨゴザイマス
心配しないでもお友達大丈夫だよ あとちょっとで病院だからね~”
優しいです~(;_;)
でもね・・・寡黙になったのは眠かったからなの(^^ゞ
なんせ飛行機で寝てないからね~~~
わりと早い速度で走ってくれたけどけっこうな時間のってやっと病院に到着
ガラガラガラガラ
着いたはいいけど総合病院 何処にいるのかしら
ガラガラガラガラ
受付らしきところの女性の前で“なんて話せばいいのかなぁ~”
と マロンちゃんと相談していると
廊下の奥の部屋から日本語を聞きつけた管理人さんが走り出してきました。

”会えた~
ドーナツ買ってきたよ~”
第一声がそれでした
会長の容態を確かめるより空腹の心配です
荷物もお金も持たずに救急車に乗ったんですもの
ドーナツを頬張りながら会長の容態を聞きます

えーっと、ここで管理人しか見ていない病室での状況報告 by かんりにん!
いやいや、驚いたよね、飛行機から真っ先に降ろされた上に、タラップの下に
待ち構える救急車に乗せられるんだよ。あわわわわ。
救急車の助手席に乗せられて、20分以上走ったんじゃないかな、いったいどこまで
連れていかれるの?って不安になったよ。
病院についたころには会長は「まったくもう大丈夫だよ、私は」とすっかり回復した様子、
でも病院側は伝染病を持たず人に感染する恐れのない人かどうかをしっかり調べないと
飛行機に乗せられないもんねとばかりに、あれこれ検査をしようとする。
会長と私は必死で会長の持病について説明するんだけど、わかってもらえない。
それにしても不幸中の幸いだったのが、使うわけないよな~と思いつつ、なぜか
最後に手荷物に移した電子辞書が役立ったこと。病気用語必死で調べたよー。
で、何を言っても結局病院のやりたいようにやられ、へたくそな看護師さんに注射されて
血がぶわって噴き出てしまったりするのをただただ見守っていました。
っていうか、長年持病と闘ってきた会長はきわめて冷静に対応していたけど、
私かんりにんは病気知らずの病院嫌い、心臓バクバクの不安がいっぱい、
私のほうが青い顔してたよ、きっと。
検査の途中でちょっと外に出ていなさいと廊下に出され、さらにしょぼんとしていたところに
日本語が聞こえて駆け付けたふたりと再会したというわけ。安心したよ~。
で、検査結果を見て大先生が、大丈夫、彼女はちょっと脱水しちゃっただけと診断
してくれたのでした。
ここまでかんりにんがお邪魔しました~(*^_^*)

なんとか強制帰国は免れパースに行ける許可が出ました
なんて運が良いのでしょう。
シドニーの地は踏まずにパースに行くはずだったのに
ちょっとしたシドニー観光が出来ちゃいました
”あとツードロップ(点滴2本)終わったら行っていいょ”
とおいしゃさまから許可が出て 
その間暇になった私達は周辺探索に出て時間をつぶしたのです
広くてゆったり造られた道路
交差点の真ん中には公園
下り坂の先には海も見えます
スーパーで買ったジュースを飲みながらベンチでのんびり
変な感じ・・・寝不足で睡魔に襲われつつまったりと時が過ぎて行きます。
管理人さんとマロンちゃんは四つ葉のクローバーなど探してましたね
小一時間ほどして病院に戻りすっかり元気を取り戻した会長は精算を済ませて退院です
病院の支払いは現金のみ!
ご存知の通り空港で両替したお金は4万円(汗;)
健康保険がきかないとなんて高いんでしょう。
ATMを見つけた会長がカードでキャッシングをしてなんとかなりました。
空港まではバスで戻ることにします。さっきブラブラしてた時バス停見つけたんだもんね~
現地のひと達にまざり
行きはタクシーからみた景色をバスの窓から手繰って行きます
“あ~よかった”なんだかホッとしました


シドニー空港で少し時間に余裕があったのでフードコートで一休み。
みんなでひとつのフィッシュ&チップスをつまんだらこれがものすごく美味しくて・・・
あの味は忘れられない♪
食べながら会長が”あっ!”と何かを思い出しました
今回の旅行!
じゃあなくて(ノ><)ノ 大会 にはフランスから会長のお友達も応援に来てくれます
パース空港に到着する友達の飛行機の時間が私たちの飛行機とほとんど同じだったので
空港で待ち合わせをしていたらしい ( ̄▽ ̄;)
電話をかけても繋がりません。
心配をする私達に ”いい大人なんだから自分でなんとかするよ~”
冷静な会長  おっとなぁ~
と その時管理人さんの電話がなりました。パースのホテルからです。
”受付に知り合いだという人が来ているがほんと?部屋に入れてもよいの?”確認の電話です。
(ホテルの予約は管理人さんがしてくれました)
そりゃ疑うよね~(笑)
日本人の女性四人が予約している部屋に知り合いだから大丈夫って言っても
国籍フランスの男性だからね~
会長のお友達☆実は男性なのです
外見は男性だけど中身は女性 !
ホテルの人しゃべってる途中で気が付いただろうけど~

シドニーからパースまで4時間飛行機に乗ります
ホテルに着いたのは23時過ぎ もうへとへとです
出迎えてくれた ラブ(会長のお友達) が
”街まで買い物に行ったから食料品を買っておいたわ~♡スープを作ったから食べて~”と。
暖かいスープ をいただきました。涙が出る程美味しかった (T_T)
こうしてなんとかパースにたどり着いたのです
会長が”ダーリンには知らせないで!心配するから o(><)o”
って言ってたから今まであまり話さなかったんだけど
とっくにバレテルからもぅいいよね~


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